住友VISAミュージカル『キス・ミー・ケイト』(Kiss Me, Kate)は、宝塚歌劇団のミュージカル作品。2幕。同名ミュージカルの宝塚版。

花組公演。脚本・演出は岡田敬二。

概要

岡田敬二が大浦みずき・ひびき美都の新トップコンビに相応しいと判断し、コンビ御披露目公演として上演。また、74期生の初舞台公演でもあった。

1950年代のアメリカ・ボルティモアのフォード劇場のフレッドは、1年前に離婚した元妻のリリーと『じゃじゃ馬ならし』の舞台で共演することになる。

劇中劇と舞台裏を繋ぎ合わせ、コール・ポーターの曲を散りばめながら、2人の恋の顛末を描いたミュージカル。

この作品は、その年の月刊「ミュージカル」の作品・アーチスト・タレント部門ベスト10に、それぞれランクインした。

  • 作品部門 第3位 『キス・ミー・ケイト』
  • タレント部門 第5位 大浦みずき
  • アーチスト部門 第4位 岡田敬二、第5位 謝珠栄(他に劇団四季『夢から醒めた夢』の振付など)

公演期間と公演場所

  • 1988年3月31日 - 5月10日(新人公演:4月19日) 宝塚大劇場
  • 1988年7月3日 - 7月31日(新人公演:7月12日) 東京宝塚劇場

スタッフ

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両劇場共通

  • 作曲・編曲:コール・ポーター
  • 脚本:ベラ・スペワック、サミュエル・スペワック
  • 翻訳:倉橋健
  • 訳詞:岩谷時子
  • 音楽:吉崎憲治
  • 編曲:イアン・マクファーソン、橋本和明
  • 音楽指揮:岡田良機(宝塚)、大谷肇(東京)
  • 振付:謝珠栄、喜多弘
  • 口上指導:花柳禄春
  • 装置:大橋泰弘
  • 衣装:任田幾英
  • 照明:勝柴次朗
  • 小道具:万波一重
  • 効果:市成秀二
  • 音響監督:松永浩志
  • 演出助手:小池修一郎、中村暁
  • 振付助手:尚すみれ
  • 舞台進行:馬場弘和、高階弘之
  • 製作担当:長谷山太刀夫(東京)
  • 制作:高野賢一
  • 協賛:株式会社 住友クレジットサービス
  • 後援:関西テレビ放送 株式会社

主な配役

本公演
  • フレッド・グレアム、ペトルーキオ - 大浦みずき
  • リリー・ヴァネシー、ケイト - ひびき美都
  • ビル・カルホーン、ルーセンシオー - 朝香じゅん
  • ロイス・レーン、ビアンカ - 梢真奈美
  • アンソニー - 安寿ミラ
  • ロバート - 幸和希
  • ジョー - 真矢みき
  • マックス - 瀬川佳英
  • ハリソン・ハウエル - なかいおり
  • ハリー、バプティスタ - 宝純子
  • ラルフ - 磯野千尋
  • ドロシー - 峰丘奈知
  • ハッティ - 北小路みほ
  • ポール - 真汐ちなみ
新人公演
  • フレッド・グレアム、ペトルーキオ - 友麻夏希
  • リリー・ヴァネシー、ケイト - 香坂千晶
  • ビル・カルホーン、ルーセンシオー - 宝樹芽里
  • ロイス、ビアンカ - 華陽子
  • トニー、グレーミオ - 真琴つばさ
  • ロバート、ホーテンシオー - 愛華みれ
  • ジョー - 橘沙恵
  • マックス - 大潮ますみ
  • ハリソン - 汐音真実

脚注

参考文献

  • 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。 

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