東ケープ州(ひがしケープしゅう、コサ語: Mpuma-Koloni、アフリカーンス語: Oos-Kaap provinse、英語: Eastern Cape Province)は、南アフリカ共和国の州。
概要
州都はバッファローシティ(ビショ)である。コーサ族の伝統的な住居が見られる。また、この州は、反アパルトヘイトの著名な活動家である、ネルソン・マンデラやタボ・ムベキ、オリバー・タンボ、ウォルター・シスル、スティーヴ・ビコなどを多く輩出した地域であり、また、アフリカーナーの英雄であるアンドリース・プレトリウス、(グレート・トレックの指導者の1人)やマルティヌス・プレトリウス(トランスヴァール共和国大統領、アンドリース・プレトリウスの息子)、ポール・クリューガー(トランスヴァール共和国大統領)などの出身地でもある。
歴史
1910年の南アフリカ連邦の成立によりケープ州が成立した。
東部地域は南アフリカ政府のバントゥースタン政策により、黒人居住地域はホームランドとして分離・独立を進めた。 1976年トランスカイ共和国として独立。中部地域はシスカイ共和国として1981年に独立した。しかし、財政支出の8割は南アフリカ政府の補助金に依存し、国際社会からは独立国家として認知されなかった。
アパルトヘイトの撤廃によりトランスカイ、シスカイ両政府は瓦解、1994年南アフリカに併合された。ホームランドの併合にあわせて州の再編が実施され、ケープ州は分割され東ケープ州が発足した。
2010年代の南アフリカは干ばつに襲われたが、その中でも東ケープ州は厳しい状況に置かれた。州内では5年以上も降雨がなかったとする地域も存在する。
地理
国内で唯一コサ人が全体の8割程度と大多数を占める州である。言語は東部はコサ人によって話されるコサ語、西部はカラードと白人によって話されるアフリカンーンス語が優勢と東西で二分される。英語はポート・エリザベスのあるネルソン・マンデラ・ベイ都市圏に住む白人によって使用される。2022年の統計では2011年調査から白人の割合が増加した数少ない州となっている。白人の中で占める割合は南アフリカの他地域と異なり、英国系南アフリカ人が多くなっており白人全体の半数を占めている。
自治体
隣接州
- 西ケープ州
- 北ケープ州
- フリーステイト州
- モハレス・フーク県
- クティング県
- クァクハスネック県
- クワズール・ナタール州
脚注
出典


